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目白駅前クリニックでは、バセドウ病/橋本病の内服治療や甲状腺にできたしこりのエコー検査も行っております。
動悸やむくみ、易疲労感は甲状腺が原因のこともありますので、お気軽にご相談ください。

甲状腺外来の役割は、病気の治療だけでなく、患者様が甲状腺の病気と向き合い、日常生活を快適に送れるようサポートすることにもあります。
長期的な治療が必要な場合も多く、患者様との信頼関係を築き、継続的なフォローアップ診療を目指してまいります。
当院は、皆様が安心して治療を受けられる最適な環境の提供を目指してまいります。

甲状腺外来とは

甲状腺外来は、首の前面にある甲状腺の病気を専門的に診療する外来です。
甲状腺は新陳代謝を促進する甲状腺ホルモンを分泌します。この異常は全身に様々な症状を引き起こします。
当院では、甲状腺ホルモンの分泌異常や甲状腺のしこりなど、甲状腺に関する疾患の診断・治療に対応いたします。

患者様の自覚症状や生活習慣を詳しくお聞かせいただき、甲状腺ホルモンの血液検査や甲状腺超音波検査などを中心に、必要に応じて精密検査を行うことで正確な診断をし、患者様に適切な治療方針を決定してまいります。また甲状腺の病気は症状が多岐にわたり、専門的な知識と経験が不可欠です。そのため患者様一人ひとりに合わせたきめ細やかな診療を行われる「かかりつけ医」に受診しましょう。

目白駅前クリニックの診療時間・アクセス

甲状腺機能について

『甲状腺は全身の健康にかかわる臓器です。
心身のあらゆる変化に早期発見のヒントが隠れています』

甲状腺疾患は、内分泌疾患(ホルモンの病気)のひとつです。ピンとこない人が多いかもしれませんが、実は多くの人がかかっている病気です。一般外来で受診した患者さまの約13%程度に、何らかの甲状腺疾患が見つかっているという報告もあります。年齢に関係なく発症し、その多くは女性の患者さまですが、男性にもみられます。

甲状腺とは、喉ぼとけの下にある小さな内分泌臓器で、全身の新陳代謝や成長を促している甲状腺ホルモンをつくっている、いわば元気の源。健康であれば、甲状腺ホルモンの量は一定に保たれていますが、何らかの異常が起きると過剰につくられたり、もしくは量が不足して、全身の体調や精神面に悪い影響をおよぼします。症状は多岐にわたり、それらをまとめて甲状腺疾患といいます。

甲状腺機能の検査と診断

甲状腺外来では、以下の検査を組み合わせて診断を行います。

検査一覧
血液検査(ホルモン・抗体の測定)

最も基本的で重要な検査です。少量の血液を採取し、以下の項目を調べます。この血液検査により、甲状腺ホルモンのバランスと、自己免疫による異常の有無を総合的に判断します。

TSH
(甲状腺刺激ホルモン)
脳下垂体から分泌され、甲状腺ホルモンの分泌をコントロールするホルモン。TSHが高いと機能低下、低いと機能亢進の可能性があります。
FT4
(遊離サイロキシン)
甲状腺ホルモンの一種で、体の代謝を促す働きがあります。
FT3
(遊離トリヨードサイロニン)
甲状腺ホルモンの中で代謝活性が高く、体温・心拍数・代謝に影響します。
抗TPO抗体・
抗サイログロブリン抗体
橋本病などの自己免疫性甲状腺炎で陽性になる抗体です。
TRAb
(TSH受容体抗体)
バセドウ病の診断に重要な抗体です。
超音波(エコー)検査

首の表面に超音波をあて、甲状腺の形や大きさ、内部の状態を確認します。
しこり(結節)や腫れ、炎症、血流の変化などが分かります。
放射線を使わず、タイムリーに身体の状態を確認できる安全な検査です。また痛みはなく、5〜10分程度で終了し、良性・悪性の判断にも役立ちます。

細胞診検査(必要に応じて)

超音波でしこりが見つかった場合、細い針でごく少量の細胞を採取して顕微鏡で調べる検査です。
がんの可能性があるかどうかをより正確に評価できます。

画像検査(CT・MRI・アイソトープ検査)

血液やエコーだけでは判断が難しい場合は、さらに詳しく調べるために行います。

CT・MRI しこりの位置や周囲の臓器への広がりを確認します。
アイソトープ検査 放射性ヨウ素の取り込みを調べ、甲状腺の働きを評価をします。

甲状腺疾患の治療について

甲状腺の病気は、ホルモンの過剰や不足に応じて、薬物療法(内服治療)、放射性ヨウ素治療、手術など、症状や原因に合わせた治療を行います。
多くの場合、適切な治療を行えば日常生活に支障なく過ごすことができます。

当院の甲状腺外来について

当院では、血液検査・超音波検査を院内で行い、甲状腺の機能と構造の両面から正確に診断いたします。
必要に応じて専門医療機関と連携し、精密検査や治療もスムーズに行える体制を整えています。

首の腫れや動悸、体重変化などが気になる方は、どうぞお気軽にご相談ください。

甲状腺外来で診療する症状・疾患と治療

甲状腺ホルモンは「元気のホルモン」とも呼ばれ、全身の臓器の働きを活発にします。
甲状腺ホルモンの過剰な分泌(甲状腺機能亢進症)は動悸や発汗、体重減少などの現象が起こり、甲状腺ホルモンの不足(甲状腺機能低下症)は疲労感や、むくみ、体重増加などを引き起こします。
甲状腺の腫れやしこりは、甲状腺自体の構造的な異常(甲状腺腫瘍など)により起こり、悪性腫瘍の可能性もあるため、早期発見・早期治療が重要です。
これらの症状は多岐にわたり、他の病気と間違われやすい上に、ゆっくりと進行するため、患者様ご自身では気づきにくいことも少なくありません。

甲状腺疾患の治療については、病気の種類や患者様の状態、重症度によって様々です。
甲状腺外来では、精密な診断に基づき、患者様一人ひとりに最適な治療法を提案し、病状の改善と生活の質の向上を目指します。治療の主な目的は、甲状腺ホルモンのバランスを正常に保ち、症状をコントロールすること、そして甲状腺の異常(腫瘍など)を適切に管理することです。
甲状腺外来では、以下のような症状や疾患を専門的に診療しています。

甲状腺機能亢進症(バセドウ病など)

甲状腺ホルモンが過剰に分泌され、体の代謝が活発になりすぎる病気です。

主な症状

動悸・息切れ・体重減少・手の震え・暑がり・多汗・不眠・眼球突出 など

治療

甲状腺ホルモンが過剰に分泌される状態に対しては、主に以下の3つの治療法があります。

薬物療法(抗甲状腺薬)
治療目的 甲状腺ホルモンの合成を抑え、血中のホルモン濃度を正常化することです。これにより、動悸、手の震え、多汗などの症状を改善し、全身の代謝を安定させます。
詳細 抗甲状腺薬(メルカゾール、プロパジールなど)を内服することで、甲状腺ホルモンの生成を抑制します。
治療開始後2ヶ月程度で甲状腺機能が正常化し、症状が改善に向かいます。
薬の量や種類は、定期的な血液検査で甲状腺ホルモン値を測定しながら調整します。
副作用として、発疹、肝機能障害、無顆粒球症(白血球の一種が減少する重篤な副作用)などがあるため、定期的な検査と医師の指示に従うことが重要です。また多くの場合、長期的な内服が必要となりますが、病状が安定すれば減量や中止も検討されます。
放射性ヨウ素内用療法(アイソトープ治療)
治療目的 放射性ヨウ素を内服することで、甲状腺細胞を破壊し、甲状腺ホルモンの分泌量を減少させることです。これにより、甲状腺機能亢進症を根本的に治療し、薬物療法からの離脱を目指します。
詳細 放射性ヨウ素は、甲状腺細胞に特異的に取り込まれる性質を利用した治療法です。
内服された放射性ヨウ素が甲状腺組織に集積し、そこから放出される放射線によって甲状腺細胞を破壊します。甲状腺のサイズを小さくする効果もあります。一度の治療で効果が得られることが多いですが、効果発現までに数ヶ月かかることや、治療後に甲状腺機能低下症になる可能性があるため、その場合は甲状腺ホルモン剤の補充が必要となります。妊娠中や授乳中の女性、小児には適用できません。
手術療法(甲状腺亜全摘術、全摘術)
治療目的 甲状腺の一部または全部を切除することで、甲状腺ホルモンの分泌量を物理的に減少させることです。
薬物療法や放射性ヨウ素療法が困難な場合や、甲状腺の腫れが非常に大きい場合、悪性腫瘍が疑われる場合などに選択されます。
詳細 甲状腺を外科的に切除する治療法です。甲状腺のサイズが大きく、気管や食道を圧迫している場合や、抗甲状腺薬の副作用で治療が継続できない場合、早期に甲状腺機能亢進症を治したい場合などに適応されます。
手術後は、甲状腺機能低下症になることが多く、甲状腺ホルモン剤の補充が必要となるのが一般的です。手術に伴うリスクとして、反回神経麻痺(声のかすれ)や副甲状腺機能低下症(カルシウム代謝異常)などがあります。

甲状腺機能低下症(橋本病など)

甲状腺ホルモンの分泌が減少し、代謝が低下する病気です。

主な症状

倦怠感・むくみ・体重増加・寒がり・皮膚の乾燥・脱毛・便秘・月経不順など。

治療

甲状腺ホルモンが不足している状態に対しては、主に以下の治療法が行われます。

薬物療法(甲状腺ホルモン補充療法)
治療目的 不足している甲状腺ホルモンを補充し、血中のホルモン濃度を正常化することです。これにより、疲労感、むくみ、寒がりなどの症状を改善し、全身の代謝機能を回復させます。
詳細 合成甲状腺ホルモン剤(チラーヂンSなど)を毎日内服することで、不足している甲状腺ホルモンを補います。この治療は、甲状腺ホルモンを補充するものであり、甲状腺自体の機能を回復させるものではありません。そのため、多くの場合、生涯にわたる内服が必要となります。
定期的な血液検査で甲状腺ホルモン値を測定し、適切な薬の量を調整します。適切な量のホルモン剤を服用すれば、副作用はほとんどなく、安全に治療を続けることができます。

甲状腺腫瘍(良性・悪性)

首のしこりとして気づかれることが多く、ほとんどは良性ですが、まれに悪性(甲状腺がん)の場合もあります。
超音波(エコー)検査や細胞診により、詳しく調べます。

主な症状

しこりや腫れ、喉の違和感・圧迫感、声のかすれ、飲み込みにくさ、病状が進行すると呼吸困難感や血痰がみられる

治療

甲状腺にしこりが見つかった場合、良性か悪性かによって治療法が大きく異なります。

良性腫瘍の治療

定期的な経過観察が基本となります。
腫瘍が大きくなったり、症状を引き起こしたりする場合には、手術による切除が検討されることもあります。

甲状腺がんの治療

種類や進行度によって治療法が異なりますが、手術が治療の中心となります。乳頭がんや濾胞がんなど、予後が比較的良好なタイプでは、手術でがんを切除し、必要に応じて放射性ヨウ素内用療法や甲状腺ホルモン補充療法を組み合わせます。
進行が速い未分化がんなどでは、手術に加えて放射線治療や化学療法が行われることもあります。

治療目的 がん細胞を完全に除去し、再発や転移を防ぐことです。また、甲状腺ホルモンのバランスを維持し、患者様の生活の質を保つことも重要な目的です。
詳細 手術でがんを切除した後、残存する甲状腺組織や転移巣に対して放射性ヨウ素内用療法を行うことがあります。これは、放射性ヨウ素が甲状腺細胞に集積する性質を利用して、微細ながん細胞を破壊する治療です。また、甲状腺を全摘出した場合は、甲状腺ホルモンが分泌されなくなるため、甲状腺ホルモン剤の補充が必須となります。これは、不足したホルモンを補うだけでなく、甲状腺刺激ホルモン(TSH)の分泌を抑え、がんの再発を抑制する目的もあります。

甲状腺炎(亜急性・無痛性など)

甲状腺に炎症が起こる病気で、発熱や首の痛み、甲状腺ホルモンの一時的な変動が見られます。

主な症状
  • 亜急性甲状腺炎:ウイルス感染後に発症し、痛みや発熱を伴います。
  • 無痛性甲状腺炎:痛みはなく、出産後(産後甲状腺炎)などに見られます。

その他の疾患

  • 甲状腺嚢胞(液体のたまった袋状のしこり)
  • 甲状腺結節(一部の組織が増殖したしこり)
  • 甲状腺がん(乳頭がん・濾胞がん・髄様がんなど)
  • 先天性甲状腺機能異常(小児期から見られるまれな病気)

甲状腺外来の医師の立ち位置

甲状腺外来の医師は、甲状腺疾患に関する深い専門知識と豊富な臨床経験を持ちます。甲状腺に関わる病気は、他の疾患と鑑別が難しい場合も少なくありません。そのため治療法も薬物療法、放射性ヨウ素内用療法、手術療法と多様で、患者様一人ひとりの病状やライフスタイルに合わせた最適な選択が求められますので担当医は患者様にとって羅針盤のような存在となります。
甲状腺外来では、単に病気を治すだけでなく、患者様が甲状腺疾患と共に質の高い生活を送れるよう、生涯にわたるパートナーとして寄り添う存在といえます。

1.正確な診断が求められます

患者様の訴える症状、身体所見、血液検査(甲状腺ホルモン、自己抗体など)、画像検査(甲状腺超音波検査、CT、MRIなど)、細胞診(穿刺吸引細胞診)などの結果を総合的に判断し、正確な診断を下します。
特に、甲状腺のしこりについては、良性か悪性かを慎重に見極めることが重要です。

2.最適な治療計画の立案が必要です

診断された疾患の種類、病期、患者様の年齢、性別、妊娠の希望、合併症の有無などを考慮し、最も効果的で安全な治療計画を立案します。
薬物療法の選択、放射性ヨウ素内用療法の適応判断、手術の必要性の見極めなど、多角的な視点から治療法を検討します。

3.治療の実施と管理をします

薬物療法においては、適切な薬剤の選択と用量調整を行い、副作用のモニタリングも徹底します。
放射性ヨウ素内用療法や手術が必要な場合は、専門施設との連携を密に行い、患者様が安心して治療を受けられるようサポートします。

4.長期的なフォローアップをおこないます

甲状腺疾患は慢性的な経過をたどることが多く、治療後も定期的な経過観察が不可欠です。甲状腺外来の医師は、再発の有無、甲状腺機能の変化、合併症の発生などを継続的にチェックし、必要に応じて治療計画の見直しを行います。患者様が安心して日常生活を送れるよう、きめ細やかなサポートを提供します。

5.患者様への情報提供と精神的サポートをします

甲状腺疾患は、患者様の生活に大きな影響を与えることがあります。
医師は、病気に関する正確な情報を提供し、治療の選択肢や予後について分かりやすく説明します。また、病気に対する不安や疑問に対し、親身になって耳を傾け、精神的なサポートも行います。